ナガミヒナゲシという可愛いお花の実態は

お庭 Gardening

ナガミヒナゲシというオレンジの可愛らしいお花をご存じでしょうか??

我が家のお庭にも4月頃からぽつぽつと咲き始めて、初めは『ポピーのような可愛いお花が咲いてるなぁ』って程度に見ていました

しかし気がつけば、花壇の一部が覆い尽くされていたので、気になったのでこの花について調べてみました

ナガミヒナゲシという可愛いお花の実態は

調べてみるとすぐに出てきました

名前はナガミヒナゲシ(長実雛芥子)という植物でケシの仲間でした。

ヨーロッパ地中海沿岸原産の外来植物で4月から6月にかけて可愛いオレンジの花を咲かせる

日本では1960年頃に東京で初めて確認されて2000年頃から一気に全国に分布

一部の地域では生態系に大きな影響を与える外来植物として駆除の呼びかけも行われているみたいです

アメリカザリガニだって最初20匹持ち込まれたのが養殖場から逃げ出して、全国各地に分布域を広げて、滋賀の片田舎のドブにまで生息しているんですから恐ろしいですよね

でもザリガニって昔に比べて少なくなったような気しませんか?子供の頃と違って、ザリガニが好みそうな場所に行かなくなったからでしょうかね??

繁殖力が半端ない

さて、ザリガニの話しは置いておいてナガミヒナゲシの話しに戻ります

このナガミヒナゲシが爆発的に分布した原因はその繁殖力の凄さです

1つの芥子坊主1万,000から2,000の種子を内包しており、1株に芥子坊主が100個程出来るというので、1株でなんと10万から20万の種子が出来ることになります

芥子坊主

この種子がバラ撒かれたら我が家は一気にケシ畑になってしまいます!笑

ちなみにマンボウは卵を3億個産み、生き延びるのは2匹程度みたいです。生存率、1.5億分の1です!

※ケシの仲間には栽培が禁止されているケシと栽培が禁止されてないケシがあり、ナガミヒナゲシは禁止されていません

ナガミヒナゲシの毒性について

ナガミヒナゲシにはアルカロイド性の有毒物質が含まれており、除去の時に茎が折れたりして汁が肌に触れたりすると、かぶれる可能性があります

ヘロインやアヘンなどを作る成分は含まれていないため栽培の禁止にはなっていません

駆除する時はカマや草刈り機は使わず、軍手やゴム手を付けて根っこから引き抜くようにしましょう
幸いにも茎がしっかりとしているので、引っ張ると根っこからスムーズに抜けてくれます

他の植物の成長を阻害するアレロパシー

大切なパクチーのすぐ横にも咲いていました

ナガミヒナゲシは『アレロパシー活性』が強く、他の植物などの成長を阻害したりなどするので在来植物の生育に影響が出るみたいです

周りに生えているのは全て駆除しましたが、パクチーは影響を受けづらいのかモリモリと元気です
花もこんなに咲かせてくれて、種がいっぱい取れそうです

2時間かけて駆除

流石にこのまま放置していると大変な事になりそうなので、頑張って手作業で全てを引っこ抜くことにしました

花壇だけかと思っていましたが、よく見ると溝や壁沿いにもいっぱい生えていました

昨年までは通路には防草シートを敷いていたので雑草もあんまり生えていませんでしたが、やはり取っ払うと色々と生えてきますね

でも、茎がしっかりしていて抜きやすかったので量の割にはスムーズに作業が出来ました

駆除後も抜いたヒナゲシから種が蒔き散らないように気を付けてゴミ袋にしっかりと入れて処分です

可愛いお花でしたが、残念ながら見える範囲は全てを駆逐してしまいました

しかし、本当の闘いはこれからかもしれませんね

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