夏が近づき、太陽の光をたっぷり浴びたお庭には色鮮やかな赤紫蘇がぐんぐんと育っています。今回は、そんなお庭に自然と生える薬味のひとつ「赤紫蘇」を使って、夏にぴったりの健康ドリンク「赤紫蘇シロップ」を手作りする方法をご紹介します
朝の涼しいうちに大量に収穫し、夏バテ防止の一杯を仕込む――これは、庭のお手入れと暮らしを結びつける、ちょっとした贅沢な時間。この記事では赤紫蘇の栄養効果や注意点、夏にうれしい赤紫蘇ジュースの魅力、そしてレシピまでたっぷりとご紹介します
夏の庭に赤く映える「赤紫蘇」──その正体と栄養

赤紫蘇(あかじそ)はシソ科の植物で独特の香りと赤い色素を持ち、梅干しやふりかけなどでよく見かける薬味の一種です。一度お庭に植えるとその後は自然と生えてくることも多く、生命力が強くて放っておくとあっという間に増えてしまいますが、実はとても栄養価の高い植物です
✅ 赤紫蘇のメリット
- 抗酸化作用:赤紫蘇に含まれる赤い色素「アントシアニン」や「ロズマリン酸」は、活性酸素を抑える働きがあり、老化防止や疲労回復に役立ちます
- 整腸作用:赤紫蘇に含まれる香り成分「ペリルアルデヒド」には、胃腸の働きを整える効果があります
- 免疫力アップ:抗菌・抗ウイルス作用があり、風邪予防やアレルギーの軽減にも期待できます
⚠ 赤紫蘇のデメリット
- 摂りすぎ注意:ロズマリン酸は血糖値の上昇を抑える作用もありますが、体質によっては刺激になることも。特に妊娠中の方や、持病を持つ方は摂取に注意が必要です
- アレルギー反応:ごくまれに紫蘇アレルギーの方もいます。初めて食べる方は少量から試すのがおすすめです
夏バテ防止に効果的!赤紫蘇のチカラ

夏バテの原因は、高温多湿による自律神経の乱れや食欲不振、水分不足などが挙げられます。そんな時、赤紫蘇ジュースは強い味方になってくれます
🔥 赤紫蘇ジュースが効く理由
- クエン酸による疲労回復:赤紫蘇シロップに使うお酢やレモンに含まれるクエン酸は、乳酸を分解して疲労回復を助けます
- 香りで食欲増進:赤紫蘇の爽やかな香りが嗅覚を刺激し、夏に落ちやすい食欲を自然と引き出してくれます
- ビタミン・ミネラル補給:汗で流れやすいミネラルを赤紫蘇から補給し、体のバランスを整えます
また、冷たい炭酸水で割れば、見た目も涼しげで気分もリフレッシュ!子どもから大人まで楽しめる夏の定番ドリンクとして重宝します
朝採れ紫蘇で手作りしよう!赤紫蘇シロップの基本レシピ

大量に収穫した赤紫蘇を使って、さっそくシロップ作りにチャレンジしてみましょう。作り方はとてもシンプルで、初心者の方でも失敗しにくいレシピです
🍷 赤紫蘇シロップの材料(約500ml分)
- 赤紫蘇の葉:200g(しっかり洗って茎から外す)
- 水:1リットル
- 砂糖:300g(好みにより調整)
- 酢:200ml(米酢・リンゴ酢・レモン汁などお好みで)
🥣 作り方
- 大きめの鍋に水を沸騰させ、赤紫蘇の葉を入れて中火で約10分煮る
- 葉を取り出し、煮汁をこして、鍋に戻す
- 砂糖を加えて弱火で煮溶かす
- 火を止め、酢を加えると鮮やかな赤色に変わる
- 冷ましてから清潔な瓶に入れ、冷蔵庫で保存
※保存瓶は必ず煮沸消毒を!
暑い日に飲みたい!赤紫蘇ジュースの楽しみ方

出来上がった赤紫蘇シロップは、そのままでは濃いので希釈してジュースにしていただきます。アレンジ次第で何通りにも楽しめるのが魅力です
🍹 基本の赤紫蘇ジュース
- シロップ1:水または炭酸水4〜5の割合で割る。氷を入れて爽快感アップ!
🍋 アレンジ例
- レモンジュース:仕上げにレモン汁を少し加えると爽やかさ倍増
- ハーブと一緒に:ミントやレモンバームの葉を浮かべると見た目も涼やかに
- ゼリーやかき氷にも:ジュースだけでなく、ゼリーに固めたり、かき氷のシロップにもぴったり
家族で飲んでも来客時のおもてなしにも◎。保存が効くので夏の間ずっと楽しめます
おわりに:お庭の恵みで、涼しく元気な夏を
赤紫蘇は、手入れを兼ねた収穫で庭もすっきり、さらに健康にも役立つという、一石二鳥の存在です。今回のように季節に合わせて庭の薬味を活用することで、暮らしにリズムと豊かさが加わります
「赤紫蘇ジュース」は、手軽に作れるのに、夏バテ防止・疲労回復に大きな効果をもたらしてくれる、自然のエネルギーが詰まった一杯。ぜひ今年の夏は、お庭の赤紫蘇で「自家製シロップ習慣」をはじめてみてはいかがでしょうか

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