鼻呼吸改善を目指して!鼻中隔矯正術・下鼻甲介手術をしてみました

その他

小さい頃から鼻づまりが酷くて、夜眠っても息苦しさなどで、ぐっすり眠れず、睡眠の質が悪いのは自覚していました(いびきもうるさいし)。今年は海に遊びに行っても、少し素潜りをしただけで副鼻腔が傷み、無理をすると目まいを起こすので全然潜ることもできませんでした。

定期的に耳鼻科に通い、点鼻薬や抗アレルギー剤で鼻づまりを和らげていましたが、僕の場合は鼻の骨が曲がって管を狭くしているのが原因らしく、どれも一時的に症状が治まるだけで勿論改善はしませんでした。

しかし通っていた耳鼻科の院長が交代し、新しい先生が”鼻の外科手術”を得意とするらしく、日帰り手術で曲がった骨を削り取る手術が出来るからと勧められました。

左右の鼻腔を分ける“真ん中の壁”にあたる鼻中隔矯正術(鼻中隔弯曲を矯正する手術)および、鼻腔内で空気の流れや通りを調整する“ひだ”である下鼻甲介が肥厚・腫れているための下鼻甲介手術(粘膜下下鼻甲介骨切除など)を同時に行うことを提案されました。

「日帰りでできる」という言葉に少し安心し、また“根本治療を目指せる”という希望に心が動いたので、手術を受けることを決めました。

手術を受けてから2週間後の素直な感想

手術から2週間経った今の正直な感想は、「やってよかった!」です。

今は鼻がとてもスッキリしていて、快適そのものです👍

術後で一番キツかったのは最初の3日間。この間は鼻が完全に詰まっていて、ずっと口呼吸なので喉はカラカラで、ほとんど眠むれず、頭も痛くて本当に辛かったです。

この3日間を自宅で乗り切るのが不安な人は、入院して手術するのもアリだと思います。ちなみに、費用は倍くらいかかるようです。

でも、この3日を乗り越えれば次は5日目、そして10日も過ぎれば、もう劇的に鼻で空気が吸えるようになります!まるで周りの空気を全部吸い込めるんじゃないかってくらいの吸引力を手に入れました!

鼻中隔矯正術と下鼻甲介手術とは

まず、鼻中隔矯正術ですが、これは左右の鼻腔を分ける軟骨・骨からなる「鼻中隔」が曲がっていたり偏っていたりすることで、片側だけ鼻が詰まるといった症状が出る場合に手術では鼻の穴から器具を挿入して、曲がった鼻中隔軟骨・骨の一部を切除・整形し、左右の鼻腔通りを改善するというものです。 特に、鼻中隔の偏位がしっかりあると、鼻呼吸だけでなく、副鼻腔の換気・排泄にも影響し、鼻づまり・いびき・睡眠の質低下といった二次的な症状を引き起こすこともあります。

次に下鼻甲介手術。下鼻甲介は鼻腔内の比較的大きな「ひだ状」の構造で、空気の流れを整えたり、鼻内に入った空気を適度に加湿・清浄化する役割もあります。アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎によりこのひだが腫れたり厚くなったりすると、鼻腔が狭くなって鼻づまりの原因になります。 手術では、下鼻甲介の骨を切除したり、粘膜下組織を減量したりして、「ひだのボリュームを物理的に減らす」ことで鼻通りを改善します。多くの場合、鼻中隔矯正術と併用されることが多く、同時に行うことでより効果的とされています。

僕が受けたのは、まさにこのセット手術でした。

先生から「骨を削る時にノミでトントンするので少し骨に響くぐらいですよ、麻酔で殆ど朦朧としているので寝ているような状態だと思いますよ」と軽いトーンで説明を受けて、「怖いけど、まぁ大丈夫か」っというぐらいの気持ちで手術を受ける事にしました。

手術体験・感想(麻酔・術中・術後)

手術当日の流れとしては、まず鼻の中にガーゼや綿球を詰められるのですが、事前に「鼻の奥にガーゼを詰めるのが少し痛いです」と言われたのですが、実際には、痛みというより「奥に何か入っている気持ち悪さ・圧迫感」が強かったです。しばらく経つと慣れて、そこまで苦痛という感覚はなかったです。

麻酔は、鼻の中に塗布・注入する局所麻酔、そして筋肉注射で、痛みはほぼありませんでした。最初、頭が少しボーっとしだしたので、このまま眠りに落ちるのかと思いましたが、怖さもあった所為か,術中の音や感触はしっかりとありました。目隠しはしてくれているものの、鼻の中で「コンコン、コンコン…」と骨を叩く音・削らていく感覚、そういうのを意識しているとボーっとしていた頭がはっきりしてしまいました。

ただし、痛み自体は想像していたほど強くなく、「刺激」「押される」「音・振動」という方が印象に残っています。術後すぐは鼻内に詰め物を沢山入れられ、点滴をしながら1時間病院で安静にしました。

思いの外、体も元気であとは数日間、鼻づまりを我慢すれば、その後は楽になると思っていたのですが、帰宅してから2時間程して鼻血がひどくなり、鼻の詰め物を替えても間に合わず、血だらけになったので、病院に戻りました。

強めの止血剤を鼻の奥に挿入する事になり、コレを挿入するのがかなり痛かったです。出血も多かった為かこの後に一気に元気を失いました。しかも、鼻の奥まで入って頭がズキンズキンと痛みました。

術後5日間の生活

帰宅後は鼻の詰め物の違和感と手術後の疲労感で、夕食はとても食べれる状態ではありませんでした。病院からの帰りに買った、栄養補助ゼリー飲料だけ飲みました。

この後、ゆっくりと寝て体力の回復!が出来ればいいのですが、しかし完全に鼻が詰まり、口呼吸オンリーなので、寝ると口がカラカラに乾き1時間半から2時間おきに目が覚めてしまいます。

ストロー付きのタンブラーを枕元に置き、口の乾燥を感じる度に水分補給を行うのですが、水を飲むと口の中の空気が鼻の方へ押し上げられて、かろうじて空気が抜けてくれる右の鼻がポコポコっと、飲む度に音がします。

左の鼻に詰められた”強めの止血剤”がかなり不快で、これを術後3日目に取ってもらってからは、大分と楽になりました。この時に右側の鼻の詰め物は半分、取ってもらい完全に詰まっていた鼻が2割ぐらい通るようになりました。

この3日間が大変でしたが、これを乗り越えれば、あとは傷口の回復を待つだけで比較的、楽になりました。

5日目に鼻の詰め物を全て取ってもらうはずでした。やっと詰め物が外れると、やれやれとホッとした気持ちで病院に行きました。気持ち悪い吸引にも耐えて、全て取り外し「鼻が通る!」っと感動したのも束の間でした。ドバドバ~っと左鼻から再度出血!これでようやくスッキリすると思っていたのに、、、止血してから再度ガーゼを詰め込み、1週間延長になりました。。

術後6日目以降

鼻に詰めているガーゼは水に溶けるのですが、術後で鼻水が多くなっている為かガーゼが溶けて”デンプンのり”みたいになって鼻の奥から垂れてきます。さらに、喉の奥にもガーゼが溶けて垂れているようでそれが喉に張り付い気持ち悪い。。

こんな感じであと1週間も我慢出来るのかと不安でした。しかし翌日、鼻の綿球を交換するのに鼻から外すと、それに”デンプンのり”みたいなのと一緒にガーゼの塊がくっついて出てきました。

思わぬ形でガーゼが出てきましたが、まだ鼻の奥にはガーゼは入っていて喉の気持ち悪さは残っていました。しかし、その夜、寝ている時に鼻の奥から喉の中をツル~ンと異物が通過する感触にビックリして目が覚めました!喉の奥で垂れていたガーゼが喉から流れ落ちたようです。

ガーゼは溶けるので飲み込んでも大丈夫と言われていましたが、塊で入っていくのは流石に気持ち悪かったです。ただ、この後から左鼻も通って呼吸が一気に楽になりました。

ガーゼも全て取れたようなので、鼻の中をキレイにする為に鼻うがいを行います。

翌朝は丁度、手術から1週間後でした。鼻の通りは良くなりましたが、薄い血が混じった鼻水がまだまだ頻繁に出てくるので綿球やティッシュを詰めながらでしたが、仕事には復帰しました。

一応、病院にも「詰め物が取れたけど、大丈夫でしょうか?」と確認すると、鼻血が出ていなければ大丈夫との事なので、病院には行きませんでした。

ただ、この日、鼻水を拭き取っていると真っ赤なガーゼの塊が出てきてビックリ!全てガーゼは取れたと思っていましたが、まだ鼻に入っていたようです。これが出てきてからさらに鼻の通りがよくなりました。

8日目頃からは鼻水も大分と落ち着きました。しかし、鼻からはガーゼのカスが出てくるので、溶けたのが引っ付いて残っているようです。朝晩に鼻うがいを行ってなるべく鼻の中をキレイにして、次回の診察で先生のOKが出るように心掛けました。

10日後にもう一度、鼻のチェック

10日後に診察を受けて、鼻血が出ていないか傷口がしっかりと塞がっているか見てもらいました。

鼻の奥を吸引してもらい、残っているガーゼのカスもキレイに取ってもらいます。細長いノズルで鼻の奥をチュルチュル吸い取られるのは何度やっても気持ちが悪いです。

傷口から出る黄色い液体もカスになって付いているので、もう一度、来週受診して、このカスが出てなければもう病院に行かなくてもいいみたいです。

病院で鼻をキレイにしてもらってから、すこぶる鼻の調子が良くなって、手術後のあの辛さが一気に吹っ飛ぶほどの爽快感でした。

まだ今後の経過を見てみないと分かりませんが、長年悩んでいた鼻詰まりから解放されるかと思うと、こんなに嬉しいことはありません。

鼻中隔矯正術と下鼻甲介手術の費用

手術前の検査から術後の通院を合わせて、日帰り手術で費用は7万2~3千円ぐらいでした。

入院手術となると費用は10万~15万円になるようです。

ただ、僕の場合は術後、帰宅してから2時間程で鼻血が酷くなって病院に戻りましたが、あれが夜中だったらかなり焦ったと思います。その点、入院手術ならいつでも見てもらえるし、痛み止めや、鼻の綿球の取り換えもやってもらえるので、費用が高くても安心感が強いですね。

1~2ヵ月はなるべく安静に過ごした方がいいみたいですが、時期的にも海に行くことも無いので、当分鼻に負担を掛ける事も無さそうです。

そう思うと、手術を行う季節も丁度良かったと思います。これで耳抜きもズバズバ出来ると思うので、来年の夏は久しぶりに魚突きを頑張りたいと思います。

鼻の通りが良くなると楽しみも増えますね。

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