ソラマメは家庭菜園初心者でも挑戦しやすい豆類のひとつ。特に無農薬・無肥料で育てると豆本来の甘みや風味が引き立ち、格別の味わいになるようです。この記事では自然栽培でソラマメを育て、美味しく楽しむためのポイントを4つのステップに分けてご紹介します
1. 上手に発芽させるコツ
ソラマメの発芽にはちょっとしたコツがあるようです
- 発芽適温は15〜20℃前後:地域にもよりますが10月下旬〜11月中旬の種まきが最適です
- 種の向きが重要:種の「おへそ」(黒い部分)を下にしてまくことで根が真っすぐに伸びます
- 水やりは控えめに:過湿はカビの原因になります。土が乾いたらたっぷり与える程度に
- 深く埋めすぎない:5cm程度の深さで十分です。覆土は軽く、風で飛ばない程度に押さえます
以上のポイントを踏まえた上で種子を植えていきます!
ソラマメは生長すると結構大きくなるので植え付け間隔を広めにとった方がいいです
我が家はレイズドベッドのサイズもあるので30㎝程の間隔で植えたのですがスペースに余裕があるなら40~50㎝とれば生長した時に窮屈になり過ぎないと思います

2. 大きい豆をたくさん実らせる方法
無肥料でも大きな実をつけるためには、以下の工夫が大切になってくるようです
- 日当たりと風通しの良い場所に植える:光合成を最大限に活かす
- 間引きをしっかり行う:本葉が4〜5枚出たら元気な株だけを残し、間引いて根域を確保する
- 支柱で倒伏を防ぐ:花がつく頃には支柱で株を支えることで、栄養が実に行きやすくなる
- 脇芽は早めに摘む:主茎に栄養を集中させるため、余分な芽は早めに取り除きます

日当たりは良い場所に植えたのですがコンパニオンプランツとして間に玉ねぎも植えたので生長した時にはギョウギュウに密集した状態になっていて風通しは良く無かったのですが密集している分、支柱を立てなくても倒伏する事は殆ど無かったです
3. アブラムシをなるべく寄せ付けない方法

アブラムシはソラマメにとっての大敵。農薬を使わずに防ぐには以下のような方法が効果的です
- コンパニオンプランツの活用:ハーブやチャイブなどの匂いの強い植物を近くに植えると、アブラムシを寄せ付けにくくなります
- ソラマメの剪定: 先端付近のやわらかい茎葉をアブラムシは好むので上部の茎葉を剪定することで発生を抑えることができます。また、倒伏を防ぐ効果も期待できます
- 牛乳スプレー:水で薄めた牛乳(1:1)を散布すると、アブラムシの呼吸を妨げる効果があるようです
実がつき出した4月中旬頃からちょこちょことアブラムシを見るようになったので上部の軟らかい茎葉をカットして、プランターに植えていたパクチをソラマメエリアに植えなおしてみました
その後はちょこちょことつくぐらいで爆発的にアブラムシが発生する事は無かったですが、ちょっと多い場合は葉の上部をカットしたり数匹の場合はピンセットで捕って対策をしまいした
自然栽培では病害虫を完全に排除するのではなく、共存しながらバランスを保つ姿勢が大切ですね
4. 収穫のタイミング

収穫の時期を逃すと風味が落ちるので収穫のタイミングは非常に重要です
- さやが上を向いていたのが、下を向き始めた頃が目安
- さやの緑が濃く、ふくらみがピークに達したら収穫時
- 早朝の涼しい時間帯に収穫することで、豆の甘みが際立ちます

収穫後はすぐに食べるのがおすすめ。時間が経つと糖がデンプンに変わり、味が落ちてしまいます
美味しいソラマメのレシピ

せっかく無農薬で育てたソラマメ。素材の味を生かしたシンプルなレシピが一番です
■ ソラマメの塩ゆで
【材料】
・ソラマメ(さやから出したもの)
・塩(湯の1%程度)
【作り方】
- 豆の薄皮に1本切れ目を入れる(火の通りを良くするため)
- 沸騰したお湯に塩を入れ、2〜3分ゆでる
- ザルに上げて湯を切り、そのまま熱々を食べる
豆の風味が濃いので、何もつけなくても十分美味しいです

まとめ
無農薬・無肥料でもソラマメは元気に育ちました。手間をかけすぎず、環境を整えることで、豆自身の生命力が引き出されるようです! ぜひ、みなさんの畑でも自然栽培のソラマメに挑戦してみてください
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