冬になると、ふわっと漂う柚子の香り。
その香りだけで、季節が一気に冬へと進んだ気持ちになります。
先日、友達から段ボールいっぱいの柚子が届きました。
スーパーで見る柚子とは違い、サイズも形もバラバラで、表面には少し傷もあるけれど、持った瞬間に広がる香りは格別。
「これはもう、柚子ジャム を作るしかない!」と思い、さっそくキッチンに立ちました。
今回は、皮も果汁も丸ごと使う、香り豊かな自家製柚子ジャム作りたいと思います。
自家製 柚子ジャム 簡単レシピ

材料
- 柚子:3~4個
- 塩:少々(下処理用+仕上げ用 小さじ1)
- みりん:150g
- 醤油:小さじ1
- リンゴ酢:小さじ1
- はちみつ:約150g(お好みの分量)
まずは下準備から|柚子を塩でもんで洗う

柚子ジャム作りで一番大切なのが下準備。
最初に、柚子の表面についた汚れやアクを落とすために、塩でもみ洗いをします。
ボウルに柚子を入れ、塩をひとつかみ振りかけて、手のひらで優しくゴロゴロともみます。
この作業をすると、表面が少しキュッと締まり、いい香りが漂ってきます。
塩でもみ終えたら、流水でしっかり洗い流します。
ここは丁寧に。あとで皮ごと使うので、気持ちよく洗ってあげます。
柚子をカットして、種を取り出す

洗った柚子は、八等分にカットすると種が取り出しやすくなります。
柚子の種は意外と多いですが、カットすると爪楊枝などを使って簡単に取れます。
「こんなに種があったんだなぁ」と、自然の力強さを感じます。
取り出した種は捨てずに別容器へ。
この種が、後ほど柚子ジャムをとろっと仕上げる重要な役割を果たします。
種とみりんを煮る|自然のとろみを引き出す

別の鍋に、取っておいた柚子の種とみりんを入れます。
これを火にかけて沸騰させ、時々かき混ぜます。
しばらくすると、みりんにほんのりとろみが出てきます。
柚子の種にはペクチンが含まれており、これが自然なとろみの素。
市販のジャムのようにゲル化剤を使わなくても、しっかりした仕上がりになるのが嬉しいところです。
とろみが出てきたら火を止め、種だけを取り除いて、みりんだけを残して冷まします。
ミキサーで一気に撹拌|柚子の香りが広がる瞬間

カットした柚子をミキサーに入れ、
先ほど作った「種入りみりん(種は除いたもの)」を加えます。
スイッチを入れると、
一瞬でキッチンいっぱいに広がる柚子の香り。
皮・果肉・果汁が一体となり、
少しずつとろっとしたペースト状になっていきます。

ここでのポイントは、完全に滑らかにしすぎないこと。
ほんの少し粒感を残すと、後で食べたときの満足感が増します。
鍋で弱火調理|焦げないようにじっくり

ミキサーで撹拌した柚子ペーストを鍋に移し、弱火で火を通します。
ここからは、焦げ付かないように絶えずかき混ぜる作業。

途中で、何度も味見をしながら
- 塩:小さじ1
- 醤油:小さじ1
- リンゴ酢:小さじ1
を加えます。
甘いだけでなく、ほんのり塩味と旨味を加えることで、
料理にも使いやすい柚子ジャムになります。

弱火で10分ほど、
少しずつ水分が飛び、とろみが増してきたらOK。
仕上げははちみつ|火を止めてからがポイント

十分にとろっとしてきたら火を止め、
粗熱が取れてからはちみつを約150g加えます。
(味見しながらお好みの分量でOK)
ここで火を止めて少し冷ましてからはちみつを入れるのが大切。
加熱すると、はちみつの香りや風味が飛んでしまいます。

全体をよく混ぜたら、
自家製柚子ジャムの完成です。
実際に食べてみた感想
出来上がった柚子ジャムは、
香りがとにかく濃厚。
甘さの中に、柚子特有のほろ苦さと酸味があり、
市販品にはない「手作りならでは」の味わいです。
- トーストに塗って
- ヨーグルトに混ぜて
- お湯で割って柚子ドリンクに
- 鶏肉や魚のソースとして
使い道は無限大。
保存方法と注意点
清潔な瓶に詰めて、冷蔵庫保存で2〜3週間ほど。
長期保存したい場合は、冷凍保存もおすすめです。
手作りなので、防腐剤などは入っていません。
必ず清潔なスプーンを使い、早めに楽しみましょう。
まとめ|冬の手仕事は、心まであたたかい
大量の柚子を前にすると少し気が重くなりますが、
こうして手を動かして加工してみると、
冬ならではの楽しさを感じられます。
友達の気持ちと、自然の恵みに感謝しながら作る柚子ジャム。
今年の冬は、しばらく柚子の香りに包まれて過ごせそうです。



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