今年の冬、夜中に御殿場海岸へ潮干狩りに繰り出したのだが、結果は惨敗。寒さと暗さの中、砂を掻き続けて頑張った物の、なんとも切ない成果でした。
去年から、ハマグリどころか、まともに成果が出ていないので今回こそはと気合が入ります。季節は春、4月中旬。潮回りも良く、天気予報も晴れマーク。これ以上ない潮干狩り日和だ。ターゲットはもちろん、ハマグリです!
まさかの駐車場激戦!ヨットハーバー側へ転戦
御殿場海岸に着いたのは干潮時刻の少し前。ハマグリを狙うなら競艇場(ボートレース津)側のエリアが本命ですが……みんな行きたい場所は一緒ですね。。駐車場の少し手前辺りから、すでに車の列が続いている。ここで時間を潰すのはもったいない。
「よし、ヨットハーバー側に移動しよう!」
即断即決で転戦。駐車もスムーズに完了し、いざ砂浜へと向かう。
正直に言うと、ヨットハーバー側はこれまでの経験上、ハマグリがあまり採れないイメージがあります。どちらかと言えば、バカガイ(アオヤギ)やシオフキが多いエリアです。
バカガイもシオフキもしっかり砂抜きさえすれば十分美味しいのでOKです。
理想の成果は「バカガイ&シオフキたっぷり+ちょっとのハマグリ」。現実的な目標を設定して、熊手を握ります。
去年と打って変わって…貝がわんさか!

砂浜に降り立って熊手を入れてみると、最初の数掻きで早くも手応えあり。
「あ、いる!」
昨年はこのヨットハーバー側でバカガイもシオフキもあまり採れず、「本当にここに貝いるの?」と疑いたくなるほどだったのだが、今年は全然違う。少し掘ればわんさか出てくるのだ。
白っぽくて薄い貝殻のバカガイ、表面がザラついたシオフキ、次々と熊手に引っかかってくる。子供たちも大興奮で砂を掘りまくり、「また出た!」「こっちにもいる!」と大はしゃぎだ。
潮干狩り場の雰囲気って、やっぱりこれですね!
貝の見分け方:バカガイ・シオフキ・ハマグリの違いは?

せっかくなので、御殿場海岸でよく見かける3種類の貝の見分け方をざっくり解説。慣れると一瞬でわかるようになるので、参考にしてみて下さい!
🐚 バカガイ(アオヤギ)

- 形:少し縦長のやや三角形。貝殻が薄くて割れやすい
- 色:白〜薄いベージュ。内側が紫っぽい
- 特徴:貝殻が非常に薄いのが最大の特徴。採るときに割れやすいので要注意。大きめのものは食べ応えがあって甘みも強い。寿司ネタ「青柳(あおやぎ)」の原料はこのバカガイです。
- 見つかる場所:砂の浅いところ(10cm前後)に多い
🐚 シオフキ

- 形:丸みのある扁平な形でずっしりとしている
- 色:白〜薄茶色で、表面が細かいギザギザ(輪脈)でザラザラしている
- 特徴:ハマグリに比べると地味な見た目だが、旨味が強くて美味しい。砂を含みやすいので砂抜きはしっかり念入りに!
- 見つかる場所:バカガイと同様に浅めの砂の中
🐚 ハマグリ

- 形:ふっくらとした丸みのある三角形
- 色:白〜薄茶色で、模様(放射状や波状の縞)が入っていることが多い
- 特徴:貝殻が厚くてしっかりしている。表面がツルツルしているのが目印。手に持つとずっしりとした重みがある。同じ貝の左右がぴったり合う(これを「縁が合う」といい、縁起物とされる所以)
- 見つかる場所:少し深め(15〜20cm)の砂の中に潜んでいることが多い
ハマグリを見つけるコツ
ハマグリは少し深いところにいるので、掘り方のコツを知っておくと効率が上がる。
① 水際の少し沖目を狙う ハマグリは完全に海水に浸かった砂の中を好む。波打ち際より少し沖側、膝〜太もも辺りまで水に入った場所が狙い目。
② 深めに熊手を入れる バカガイやシオフキは10cm前後に多いが、ハマグリは15〜20cmほど潜っていることが多い。熊手をしっかり深く差し込んでから引くのがコツ。
③ 砂がしまっているところを探す フカフカした砂よりも、少し固めにしまった砂の中にいることが多い。場所を変えながら探してみよう。
④ 水の中でザルや網袋を揺らして確認 引いた砂を海水で洗い流すと貝だけが残る。ハマグリは重さがあるのですぐわかる。
⑤ 朝イチの干潮を狙う 貝が最も採りやすいのは、干潮の前後1〜2時間。干潮時刻を事前にチェックして、余裕を持って到着しよう。
バケツいっぱい!からの選別作業

熊手を動かし続けること約1時間。気がつけばバケツの中がずっしり重くなっていた。バカガイとシオフキがたっぷり。「去年の惨敗はなんだったんだ」と思うほどの収穫だ。
ここで一度立ち止まって、サイズの選別作業に入る。
バカガイは貝殻が薄くて割れやすいこともあり、小さなものは持って帰っても食べるところが少ない。大きめ(4〜5cm以上)のものだけを選んでキープし、小さいものはリリース。シオフキも同様に、ある程度の大きさのものに絞る。
「よし、これだけあれば十分だな。あとはハマグリを狙うぞ!」
選別が終わったところで、今度は少し深めに熊手を入れて本命のハマグリ探しへ。砂を深く掘り起こしながら、ずっしりとした手触りを探す……が、なかなか手応えがない。
それでも諦めずに掘り続けていると、たまに「おっ!」と思う重さのものが引っかかるのだが、取り出してみると「あぁ、シオフキか……」というパターンを繰り返す。
子供たちは波遊びで大暴走
ハマグリ探しに集中しつつも、ふと子供たちの方を見ると……。
最初は波打ち際でちょこちょこと遊んでいたのに、気がつけば全身びしょ濡れになって大はしゃぎしている。上着もズボンも関係なく、波に突っ込んでいる。
「コラ!服が!」と言いたいところだが、こんなに楽しそうな顔を見たら、もう何も言えない。春の三重の海はまだ少し冷たいが、子供たちのテンションはどこ吹く風だ。
それにしても天気が良くて気持ちいい。潮風を浴びながら砂を掘る時間は、日常から完全に切り離された感覚がある。これだから潮干狩りはやめられない。
2時間で撤収、ハマグリは稚貝のみ…

波遊び&潮干狩りを楽しんでいた子供たちが、約2時間後に「さむい〜!」と震えだしたので、ここで撤収を決定。
ハマグリの成果は……残念ながら、稚貝を数個みつけただけで、食べられるサイズのハマグリには出会えなかった。※ 御殿場海岸では3㎝以下のハマグリは採取禁止です。
「まぁ、バカガイとシオフキが大量にあるし、十分十分!」
と、清々しい気持ちで砂浜をあとにする。ハマグリはまたいつかのお楽しみだ。次こそは競艇場側でリベンジしてやる、と心に誓いながら。
砂抜きの方法:バカガイ・シオフキはここが肝!
帰宅してからが、ある意味で潮干狩りの本番ともいえる。砂抜きをしっかりやらないと、せっかくの貝料理が「ジャリッ」とした最悪の食感になってしまう。特にバカガイとシオフキは砂を含みやすいので念入りに!
基本の砂抜き方法

① 海水と同じ濃さの塩水を作る 塩分濃度は約3%が目安。水1リットルに対して塩30g(大さじ2杯弱)を溶かす。水道水でOK。できれば汲んできた海水を使うと貝が砂を吐きやすい。
② バットや桶に並べる 貝を重ならないように平らに並べる。重なっていると砂を吐き出しても他の貝が吸い込んでしまうので、できるだけ一層に。
③ 新聞紙やアルミホイルで暗くする 貝は暗い方が砂を吐きやすい。容器をフタや新聞紙で覆って光を遮断しよう。
④ 常温で2〜5時間(できれば一晩)、夏場は冷蔵庫で 気温が低い時期なら室温(20℃前後)で、夏場は傷みやすいので冷蔵庫(野菜室)に入れてゆっくり砂抜きを。
⑤ 水をかえながら複数回やるとベスト バカガイとシオフキは特に砂が多いので、一度水を替えてもう一度砂抜きするとより安心。
「ボイル&水洗い法」

- 軽く茹でる: 沸騰したお湯に入れ、口が開くまで数分茹でます。
- 身を取り出す: 貝が開いたら一度ザルに上げ、殻から身を外します。
- 水の中で洗う: ボウルに溜めた水(または塩水)の中で、左回しで少し押し付けるようにしながら40回程回します。ボールの底に砂が溜らなくなるまで、数回水を替えて行います。
- 調理する: 砂が落ちた身を、炊き込みご飯や佃煮、かき揚げなどに使います(茹で汁も砂を濾せば良い出汁になります)。
帰宅後は「貝の炊き込みご飯」で大団円!

砂抜きを終えた貝たちをいよいよ調理へ。
今回のメニューはバカガイとシオフキの炊き込みご飯。
砂抜きした貝を酒・醤油・みりん・出汁で炊いたご飯に混ぜ込むだけのシンプルなレシピなのだが、これが絶品なのだ。バカガイの甘み、シオフキの旨味がご飯全体に染み込んで、磯の香りが口の中いっぱいに広がる。
「これ、めちゃくちゃ美味しい!」
子供たちもおかわり連発。ビチョビチョになりながら遊んでいた疲れも吹き飛んだようで、食卓は笑顔でいっぱいになった。
まとめ:やっぱり御殿場海岸は最高!
今回の御殿場海岸・潮干狩りを振り返ってみると、
- ハマグリ:ゼロ(惜敗)
- バカガイ&シオフキ:バケツいっぱい
- 子供の思い出:全身びしょ濡れの最高な1日
ハマグリこそ逃したけれど、十分すぎるくらいの収穫と楽しい時間を過ごせた。御殿場海岸は名古屋や大阪からもアクセスしやすく、潮干狩りシーズン(3月〜6月頃)は家族連れで大賑わいになる三重を代表する潮干狩りスポットです。
次回こそ、ハマグリリベンジ成功の記事を書けますように……!



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