この時期、皆さんが忌み嫌う花粉。その代表格が杉ですかね
杉といっても全ての杉が花粉を飛ばしているわけではなく、樹齢30年以上の杉が花粉を飛ばし、特に樹齢30年から60年の杉桧が花粉を多く飛ばすみたいです
ちなみにスギ花粉のピークは2~3月、ヒノキ花粉のピークが4月です(地域により少し異なります)
日本に花粉が増えた原因は木を切らなくなって樹齢の古い杉がそのままになっているからです
安心して下さい、杉桧いっぱい伐採されていますよ!
細いの多っ!樹齢30年経ってないのも結構多いかも
スギ、ヒノキを花粉以外も知っとくれ
皆さん、原木を見て杉と桧の見分けつきますか??
もう少し近くでどうぞ
心材部分(切り口の真ん中)に色の濃い丸が付いてるのは杉です。色の濃い丸の部分を赤身と言い、その周りを白太と言います
この赤身部分が薄いのが大体が桧です
株で見ているとどっちか分かりにくいのが偶にあるので、樹皮で見てやると分かりやすいです
この樹皮は杉です。桧に比べて、皮のケバケバ感が少なく、皮を剥ぐと一枚が短く剝がれます
こちらは桧です。桧の方が皮が長く少しケバケバした感じで、剥がすと長ーい皮が捲れます
製材されると見分けが付きにくくなるので、その場合は匂いを嗅いでみて香りが強ければ桧です
スギの特徴
杉は桧に比べて、目が粗く木自体が柔らかいので加工がしやすく建物から家具まで様々な製品の材料として使われています
目が粗い分、湿度の多い日は適度に吸収してくれ、乾燥している日は放出してくれます
杉も秋田、吉野、屋久杉など有名ブランドがいくつもあって、特別な環境や手入れで育てられた杉は色艶もよく美しさと耐久性があり、高値で取引されます
ヒノキの特徴
桧は目がきめ細やかで木目が美しく、耐久性もあるので、構造材としては最高級です。杉と比べると固いので加工は難しくなります
製品に仕上げたときの白い品のある色合いは美しく、香りにもリラックス効果があり、身の回りにヒノキの製品があると心が落ち着きます
杉、桧の原木は市場で仕入れ
市場と言えば、魚が思い浮かびますが、木にも市場があります。原木市場です
工場が使う原木の殆どは市場で仕入れてます。この市場では主に杉桧を扱っています。たまに欅や樫などが少し並んだりします
こんな感じで無数に木が並べられています。真ん中を境に杉と桧で分けられています
みんな、切り口のシミや芯の位置、木の曲がりや節などを細かな所までチェックして購入するみたいです
使用用途が違うとチェックのポイントが違うみたいで、市場でふらふら木を見ているとおじちゃん達が色々と教えてくれます
メディアでは林業女子なんていうワードを目にして、一部では色んな取り組みが行われているみたいですが、我々の周りは8割がおじいちゃんです。笑
私は木材加工ですが、木を使った物造りは面白いです。少しでも多くの人に国産の木の魅力を感じてもらえたら、国産杉桧の需要が増え花粉症も軽減、景気もUPで林業も活性化して、いい事尽くしですね
もし、林業に興味のある方は『緑の雇用』などで一度検索してみて下さい
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